記者クラブの皆様へ  　　　　　　　コウライイチイゴケ（国のRDで絶滅危惧Ｉ類）を確認   　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　境川の斜面緑地を守る会 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　代表　香村紘一 １、相模原市鵜野森１丁目の秩父小野田不動産の所有地で、国のレッドデータブックで絶滅危惧Ｉ類に指定されているコウライイチイゴケの生育が確認された。これは本会で採集したものを平岡環境科学研究所の平岡照代さんに同定いただいたのものである。同氏は「種の保存法」に基づく希少野生動植物種保存推進員を努められており、同研究所はコケの調査に関して全国的にもっとも権威のある調査機関の一つである。 ２、絶滅危惧Ｉ類とは「絶滅の危機に瀕している種」で「近い将来における絶滅の危険性が高い種」と定義されている。しばしばマスコミを賑わすオオタカは絶滅危惧II類であり、絶滅危惧Ｉ類とは、鳥でいえばイヌワシ・クマタカなどがそれにあたる。 ３、コウライイチイゴケは「湿地や渓流、泉などの濡れた場所に生える匍匐性のやや大型の蘚」である。鵜野森の生育地は、段丘崖下の境川のかつての氾濫原にあたり、その湿潤な環境の中で辛うじて生き長らえてきたと考えられる。 ４、この秩父小野田不動産の所有地では、昨年１２月より日神不動産（東京都新宿区）が宅地開発を計画してきたが、同社は事業化を断念し、現在はリスト株式会社（横浜市中区）が開発に名乗りを上げている。この６月末をメドに開発予定地の最終的な売買決裁がなされ、土地の所有権が移る予定となっている。 ５、本会では、開発業者との話し合いを重ねる一方、相模原市・町田市に対して緑地の公的な保全を要望してきたが、今後更に両市への働きかけを強めるものである。 ★    インターネット署名　　　　３４５６名分を相模原市、町田市に提出 ★     １０００万円募金　（６月１７日現在）　 一口一万円のトラスト募金　　延べ１３６名　　　２４２万円 一口千円の一般寄付募金　　　延べ１８１１名　　４１０万円 　　　　　　　　　　　　　　　　募金総額　　　６５２万円 　　★　５月３０日　緊急シンポジウム　　　　参加者１６０名

　

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