平成１７年１月６日
相模原市長 小川勇夫 殿
境川の斜面緑地を守る会
代表 香村紘一
鵜野森の斜面林と原っぱ保全について（要望）
貴職におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。またこのたびは本会を市政功労者として表彰いただきまして誠にありがとうございました。
さて一昨年来問題となっている鵜野森１丁目の開発計画ですが、本会でも地権者・開発業者とたびたび話し合いを重ね、鵜野森緑地の有する自然環境の貴重さ・稀少さを訴え、開発による緑地の破壊を思いとどまり、相模原市と保全のための交渉に入るよう繰り返し強く要請してまいりました。その結果、２社は相次いで事業からの撤退を表明しましたが、今また３番目の業者が開発の強行を宣言しております。
この開発予定地を含む境川斜面緑地は、｢相模原市市勢要覧｣でみどりのゾーンとして広く市内外に発信されており、また昨年の市制５０周年記念事業のまち自慢５０選では、多くの市民の支持を得て自然名所の一つに選ばれました。しかしその境川斜面緑地がいま破壊・消失の瀬戸際に立たされています。どうぞ境川斜面緑地をお見捨てになることなく、開発の危機から救って下さい。おりしも鎌倉市では、広町緑地の保全（36.7ha、113億円）に引き続き、台峰緑地を上限60億円で約十年以内に買取ることで地権者組合と合意しました。昨今どの自治体においても財政の厳しさは変わりないと思われます。たとえ厳しい財政事情の下であっても、長期的な視野に立ち良好な自然環境を後世に残そうという強い意志こそ重要と考えます。いま一度小川市長のご英断を心底よりお願い申し上げます。
１、開発予定地周辺で実施された絶滅危惧Ⅰ類のコウライイチイゴケの調査結果を踏まえ、市として適切な保全策を講じて下さい。万が一にも保全策を講じないまま業者に対して開発許可をおろすことがないようよろしくお願い申し上げます。
２、条例による保存樹林、都市緑地法による市民緑地、要綱によるふれあいの森、あるいはそれらを含めた部分的あるいは将来的な買取りなど、可能なあらゆる方策を駆使して業者との保全交渉を行い、鵜野森の斜面林と原っぱを開発から守ってください。
３、もし公的保全の方法を模索せずにこのまま開発を許可するのであれば、まち自慢５０選に応募したすべての市民に、しかるべき釈明を行ってください。
連絡先
事務局 太田浄子
相模原市相模大野5-25-36
電話 042-743-8080
FAX 042-741-3570
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